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「シルバー人材センター」の仕事も多様化

定年退職者などの高齢者に、そのライフスタイルに合わせた臨時的・短期的な雇用・就業の機会を提供する全国各地の「シルバー人材センター」が活況を呈している。
シルバー人材センター事業は、自分なりの働き方で社会参加をめざす概ね60歳以上の高齢者に対し、適切な就労の機会を提供することにより、高齢者自身の生きがいや生活の充実を図るとともに、活力ある地域社会をつくりだすことを目的としている。地域社会で高齢者が働く新しい仕組みとして1974年に東京で始まったのが最初で、その後、1986年に「高齢者雇用安定法」が制定されて全国に広がり、現在は、全国の市区町村約1600箇所に「シルバー人材センター」が開設されている。2005年12月末段階で全国のセンターの登録会員数は男性53万人、女性26万人、合計約79万人となっている。

各センターは企業、家庭、公共団体等から請負った仕事を、その仕事の内容・頻度や量に応じて登録会員に割り当て、会員は携わった仕事の内容と就労時間に応じて、センターから配分金を受け取る仕組みになっている。就労への報酬として会員に支払われる配分金は月平均5~6万円程度である。
センターが請け負う仕事は、屋内外の一般作業(公園清掃、除草、ビル清掃、ポスター貼りなど)、管理(駐車場管理、駐輪場整理、公民館や学校の管理、ビル管理など)、事務(一般事務、宛名書き、受付事務など)を含む7つの職郡に大別される。

シルバー人材センターが請け負う仕事の種類

仕事の種類 仕事の例
一般作業 公園清掃、ビル清掃、除草、商品管理、ポスター貼り、ビラ配り 等
管理 駐車場管理、自転車整理、学校管理、公民館管理、ビル管理 等
専門技術 学習教室講師、経理事務、翻訳、編集、自動車運転、コンピュータ操作 等
技能 植木剪定、塗装、ふすま張り、障子張り、大工仕事、エアコンの補修 等
事務 一般事務、受付事務、硬筆宛名書き、毛筆筆耕、調査事務 等
折衝外交 水道・ガス検針、パンフレット配布、集金・集配、営業 等
サービス 区・市報等の配布、交通整理、家事援助サービス 等

「写真協力:北区シルバー人材センター」

経験と知識を生かし、地域のニーズにも対応

約7万8千人が会員登録している東京都シルバー人材センター連合の集計によると、同連合が2005年に請け負った仕事の内訳は下図の通りとなっている。公園清掃などの「一般作業」が約40%、ビルや駐輪場などの「管理」の仕事が約33%で、これらが全体の7割以上を占める。これら以外に、技術を要する仕事(園芸・造園、大工仕事、ペンキ塗装、縫製など)や、専門的知識・経験を要する仕事、例えば翻訳、経理・会計、学習教室やパソコン教室の講師などの仕事を請負うケースも増加しており、各センターが請け負う仕事は登録会員の経験や技術と、地域社会のニーズに応じて多様化している。

東京都シルバー人材センター連合の仕事受注実績(2005年度)
*人数は受注延べ人数
東京都シルバー人材センター連合の仕事受注実績(2005年度)

センターによってはどのような仕事の受注にも適切に対応できるよう、会員向けに無料で様々な講習・研修を行っている。短期のものではビル清掃や植木剪定などの講習、長期にわたる研修としてはホームヘルパー・介護サービスの講習やパソコン講習などがあり、各センターが会員の希望に応じて、様々な研修を行っている。
また近年、地元の多様なニーズに対応して、「サービス」「物作り」、更に「専門技術」提供など、従来にはなかったユニークな仕事に取り組むシルバー人材センターも多くなっている。

サービスを提供する仕事

サービスを提供する仕事として最も一般的なのは、家事援助や育児支援、単身高齢者の生活サポートなどで、全国のセンターがほぼ共通して受注する仕事の一つとなっている。
北海道恵庭市のセンターでは6年前からこれらに加えて「給食事業」を立ち上げ、地域の高齢者宅などへの配食サービスを行っている。栄養士や調理師の資格を持つ人を中心に約20名のスタッフがこの仕事に従事し、1日約100食を地域に配達している。
滋賀県大津市のセンターでは、こうした家事関連のサービスメニューに「ペットの世話」を加えている。飼い主が留守の間や怪我をした際などに、ペットを世話したり、犬を散歩に連れてゆくサービスなどで、動物好きにはやりがいのある楽しい仕事だ。
また、東京都府中市のシルバー人材センターでは、布団乾燥機を積んだ車で市内を巡回、2人一組で主に高齢者宅を訪問し、布団乾燥の仕事を引き受けている。本年6月に開業してから土日・祝日を除く毎日実施しているが、常にフル稼働の盛況ぶり。スタッフは布団乾燥がすむまで、地域の話題について話したり、高齢者の要望に耳を傾けたりしている。

物を作る仕事

それぞれの地域の特産品などの製造・販売に取り組むセンターも多数あり、これらのセンターでは地元の食材を使ったジャムやお菓子、漬物などの食品の製造・販売を手がけている。いずれも、保存料・添加物を一切使っていないことをアピールしている。高齢者の知識や経験を活用するシルバーセンターならではの仕事である。
リサイクル製品作りも盛んだ。都市部のセンターの大多数が自転車のリサイクル事業に取り組む。放置自転車を修理・再生して、1台4000円~6000円程度でリサイクル品として販売している。新品同様なのに値段が安いこともあって、売れ行きはなかなか好調である。中には、回収された粗大ごみからたんすなどの家具を再生・販売する大規模なリサイクル事業に取り組むセンターもある。
また、洋服の仕立て直しなど、本格的な洋裁を引き受けるセンターあり、不用になった布からエプロンやベスト、小物などを再生・販売する事業も含めると、縫製関係を手がけるセンターは全国50箇所以上に及ぶ。
物作りの仕事でユニークなのは手作りの腐葉土の製造・販売である。北海道・北広島市のシルバー人材センターは、長年、市から公園の清掃の仕事を委託されているが、公園清掃で集まった大量の落ち葉を利用し、4年前から手作りの腐葉土を製造・出荷している。広葉樹の枯葉に発酵促進剤や米ぬかなどを混ぜて発酵させ、腐葉土を作って販売したところ、「品質がよく発芽率がいい」と評判になった。全国約15箇所のセンターがこうした腐葉土作りとその販売に取り組んでいる。

特殊技能を生かす仕事

小・中学生の勉強を手伝う「補習教室」や「おさらい教室」などの学習支援の仕事も多くのセンターが取り組む仕事の一つである。期間を「夏休み」に限定するものもあれば、年間を通して毎週数回、補習授業を行う教室もあるが、いずれも小・中学校での教育経験のあるシルバーがその経験を生かし、子供たちの宿題や、課題学習のパートナーとなっている。
そのほか、全国の多くのセンターが主に高齢者向けの教室運営を行っている。例えば、埼玉県蓮田市では英会話教室とともに民謡教室や手織り教室を運営する。千葉県我孫子市のセンターは手編み教室から、水彩画・木彫り・着付け・俳句・墨絵など、登録会員の趣味を生かした多彩な教室を開く。さらに幅広く趣味の教室を開くのは大阪府羽曳野市のセンターで、こちらは「カラオケ指導」「デコパージュ指導」、そして社交ダンス、ヨガ、書道、水墨画、水彩画、華道、茶道、和裁など、趣味の領域をもれなくカバーするほど、多彩な教室を開いている。
会員の経験や専門技術を活かすという点で特にユニークなのは、東京都三鷹市のシルバー人材センターである。同センターは3年前、元映像制作会社員らが中心になって「ビデオ班」を立ち上げ、現在では地元ケーブルテレビのバラエティー番組「ススメ!実年探検隊」の番組制作を請け負っている。地元のコーラスグループの練習風景をカメラで追う撮影スタッフは全員三鷹市のセンター会員。登録会員の職業経験や特殊技能をフル活用した、かつてなかったシルバーセンター事業である。

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