国連の動きより早く日本は「高齢者の日」を設置
10月1日は1990年に国連総会によって設けられた「国際高齢者デーInternational Day of Older Persons」である。世界中の団体やコミュニティが会議の開催、声明の発表、祝賀行事などの活動を行っている。
ところが、日本においては10月1日の国際高齢者の日よりも長い伝統を持つ「高齢者の日」が重視されている。
日本においては以前から9月の15日を「高齢者の日」と定めて同日から21日までを「老人週間」としており、そして9月第3月曜日を国民の祝日で休日となる「敬老の日」と定めている。これらが国連高齢者の日とあまりに近いために10月1日にとりたてて国際高齢者の日として行事が行われることがすくないのである。
日本における「高齢者の日」は1947年にある1つの村から敬老と福祉のために始まり、1950年にはその村の所属する県全体に広がり、さらに全国的な規模に発展して1966年には国民の祝日と定められた。言わば、「母の日」の高齢者版と言えるかもしれない。
法的根拠は以下の2つである。
■老人福祉法
(老人の日及び老人週間)
第5条
■国民の祝日に関する法律
敬老の日 九月の第三月曜日 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。
老人の日と老人週間を中心としたシーズンには日本全国で内閣府や厚生労働省などにより国民的なキャンペーンが展開される。
天皇や皇族、政府の首相が高齢者介護施設を訪問するのもこの時期が多く、政府では毎年100歳になった人へ祝状を贈呈し、エイジレスライフ実践者表彰も行なっている。
<100歳以上の高齢者数>

各地方自治体でも高齢者の長寿を祝うとともに、高齢者が生きがいづくりや健康増進への意欲を高め、高齢者福祉についての関心と理解を深めることに努めている。その種類や全体の数は数えきれない。
たとえば、県によっては9月を「認知症高齢者対策・高齢者虐待防止県民運動強調月間」と定めることもあり、シニアスポーツフェスティバルや高齢者による芸能大会また高齢者と子供との交流プログラムを用意することもある。
各コミュニティのレベルでも地域の老人会なども積極的に行事を主催し、また行事に参加している。さまざまな種類の高齢者施設でも記念のパーティーが行われる。
デパートやスーパーマーケットでは高齢者用の商品を多く並べて宣伝を行い、各家庭内で祖父母を囲んで家族の集まりが多くみられるのもこのころのことで、マスコミでも集中的にそのときの重要な高齢者に関する諸課題を取り上げてニュースを配信する。
2007年の楽天リサーチ社の調査によると、「敬老の日にご高齢の方に何かプレゼントやイベントをしていますか?」との問いに以下のような回答があった(対象:20代-40代の子供を持つ男女1000人)。
-毎年している26.1%
-時々している21.5%
-以前はしていたがここ数年はしていない21.5%
-全くしていない30.9%